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なんだかムシャクシャしたからDAHON K3買ってみた。20インチと乗り比べレビュー②

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DAHON K3専用輪行袋

前回、はじめてDAHON K3に乗った感想を記事にしました。

3段変速を備え十分なスピードを出せる一方、ハンドリングの安定性への不安、路面からの振動がダイレクトに伝わりやすい分、長い距離を走ると少し腕に疲れが溜まりやすいかなと感じました。

ですが、そもそもK3に求めていたのは輪行の快適さ!

※輪行とは、公共交通機関に自転車を持ち運び可能な状態にして乗り、目的地でサイクリングを楽しむスタイルのこと

今回は、実際に電車にK3を持ち込んで輪行を楽しんできました。

以前20インチの折りたたみ自転車で輪行にチャレンジした事がありますが、快適さに雲泥の差がありました!

電車での輪行の注意点なども踏まえて、詳しくリポートしていきますね。

目次

輪行で一番大事なこと

折りたたみ自転車を買うと決めたら、コンパクトに折りたためる機能を活かして一度は輪行にチャレンジしたくなるもの。

ただ、輪行するにあたっては次のことに注意しなければなりません。これは折りたたみ自転車自体を購入する前に気をつけるべき事もあります。

※電車などに自転車を持ち込めるかどうかは、各公共交通機関のHPなどで確認してみて下さい。持ち込み不可な車両があったり、一部私鉄などで別料金が必要だったりするケースもあります。

自転車のサイズ、重さ

自転車で輪行する時に一番気になるのが、

  • 荷物の重さ
  • 荷物の大きさ
  • 自転車を持ち運びできるようにする際の作業の手間

の3点。

車体を完全に収納できるバッグ『輪行袋』(K3は専用の輪行袋もあります)を使って電車などに持ち込みますが、DAHON K3は車重7.8kgと快適に輪行できる目安とされる10kgを大きく下回っています。

厳密にはスタンドなどやライトなどを含めると10kgラインギリギリになるようですが、それでも輪行袋を肩に下げた時に負担が驚くほど違いました(20インチで輪行した時は肩に軽いアザが…)。

大きさも下の画像で示したように、一般的な20インチ折りたたみ自転車と比べるとサイズ感は歴然です。

比較に除菌ティッシュのケースを置いていますが、折りたたむと電車に座った場合に前に置いても(混雑時でなければ)それほど邪魔にはなりません。※基本は混んでくることも考えて、車両内の空きスペースに置いて倒れないように保持して立つなり座るのが基本

20インチ折りたたみ自転車とDAHON K3との大きさ比較
展開した状態で比較。左が20インチ、右がDAHON K3
20インチ折りたたみ自転車とDAHON K3との折りたたみ状態での大きさ比較
折りたたんだ状態で比較

ロードバイクの方が一般的な折りたたみ自転車よりも軽いですが、折りたたみ自転車の方がタイヤサイズが小さい分、コンパクトなサイズで持ち運びできます。

K3は14インチなので折りたたみ自転車の中でもさらに輪行向きのサイズ感です!

持ち運びの手間

持ち運びする手間というのは、簡単に輪行袋に収納や、取り出して乗車できる状態にできるか?という点で考えてください。

ロードバイクやクロスバイクと違い、折り畳み自転車は車体を袋の中に収まるよう、小さく折りたためます。しかもDAHON K3は1万円台の格安折りたたみ自転車と違い、工具なしで折りたためます!

慣れれば30秒前後で折りたためるので、ある程度余裕を持って予定を組めますね。

ただ、先程紹介したDAHON K3専用の公式輪行袋はDAHONのロゴ付きでカッコいいのですが、収納方法に少し癖がある(持ち手のベルトを車体に固定して袋を被せるタイプ)ので、収納する練習は必要です。

袋型の輪行袋の方が収納しやすいので初心者はそちらが向いているでしょう。

乗る車両、輪行袋(自転車)を置く場所、時間

自転車を収納した輪行袋はどうしてもかさばり、混雑時には他の乗客の迷惑にもなります。

  • 平日のラッシュ時は避ける
  • あまり乗客が多くない車両に乗る
  • 輪行袋を乗客の乗り降りの邪魔にならない場所に置く

が基本になります。

朝晩は学生の登下校や会社員の通勤で車内が混み合うので、かさばる輪行袋は邪魔になりかねません。始発であったり朝10〜12時前、午後1時〜3時位の間は比較的空いているのでその辺が輪行向きの時間です。

慣れないうちは輪行袋を持たずにその時間帯、輪行を想定している区間を下見のために乗ってみるのもオススメです。(ポタまるはこの輪行の帰りが遅くなってしまい、少し下校ラッシュと被ってしまい肩身の狭い思いをしました…)

車両については最前列や最後尾の車両が混雑しにくいです。ローカル線の場合は1両しかない場合もあったり乗降口が1箇所しかなく、乗り降りで大きい荷物抱えて移動する方が他の乗客の邪魔になる事もあるので、そこは臨機応変に。

自転車を置く場所は運転席がある所がスペースが広い場合があるので、運転手さんや他の乗客の邪魔にならない所に置きます。長時間の乗車なら周りの安全と輪行袋転倒を防ぐため、手すりなどに輪行袋を固定しておきましょう。

防犯とトイレ

今回の輪行ですごく困ったのがトイレ!

タクシーでの輪行ならトイレのあるところで降ろしてもらえるので問題ないですが、電車ですと

『車内にトイレがあるか』

を把握しておくのは、すごく大事です。

荷物が大きいので、車内にトイレがないと途中駅のホーム内にトイレがなければ途中下車、トイレを探す、というアクションが非常に手間取りパニックになります(そして慌てると余計に尿意が…)。

ポタまるは車内にトイレがあるのに気づかず急激に尿意を催し、あわてて途中下車を決断し電車を降りようとしたところ、車掌さんに車内にトイレがある事を教えてもらうという恥ずかしい思いをしました。トイレ確認はマスト。

車内にトイレがある場合は、トイレに輪行袋を持ち込める広さがあるかも問題になります。

仮に広さが十分で持ち込めるとしても

  • 自転車は硬くそれなりに重いのでトイレ内の備品を損壊するおそれがある
  • 衛生面で輪行袋が汚染される

という理由で持ち込みはあまりオススメできません。

輪行袋をしっかり固定してチェーンロックを取り付けてトイレに駆け込むのがベター。

できれば万が一の盗難に備えてAir Tagを車体に取り付けておくのもオススメです。何万円もする愛車を盗まれるのは本当にショックですから。

※車内にトイレがない場合、ローカル線で停車時間が長いからといって輪行袋を車内に置きっぱなしにして駅構内のトイレに…は厳禁。時間読みを間違えれば自転車と離れ離れになる=盗難のリスクが高くなります。

須崎のまちをポタリング

駅を出るまでが…

この輪行の前々日は高知には珍しい大雪の日で、車窓から見る景色もまだ雪があちこちに残っていました。

目的の駅に到着。ここからが輪行の真骨頂です。

JR須崎駅のホーム

須崎の町中は雪もほぼなかったのでひと安心。

須崎はJR土讃線発祥の地。

人の邪魔にならない駅舎の端っこで、輪行袋からK3を出して展開します。

工具も使わずに走れる状態にできるのが折りたたみ自転車最大の利点。輪行袋から取り出して準備完了まで3分前後でしょうか。

行く宛はありますが、急がずゆったりポタリング。とはいえ、重いギアを使えば平地なら充分なスピードが出るのでスイスイいけます。

駅からそう遠くない場所にあるチーズ専門店、フロマジュリーヤマサキさん。

今回は通り過ぎただけですが、とろっとろのラクレットチーズをはじめとした様々なチーズを活かしたクロワッサンサンドやホットサンドがいただけます。

接客も素敵なので、チーズ好きならぜひとも行ってみてほしいお店。(Instagramもやっておられます)

街の所々に須崎の歴史を感じさせる建物や神社、仏閣があります。

自転車でゆったりと散策するポタリングなら、ドライブだと気になってても通り過ぎてしまうこうしたスポットもじっくり拝見できますね。

あ、しんじょう君!かわいい!

須崎の新しい観光スポット、須崎大漁堂

今回のポタリングの目的だった須崎大漁堂です。

地元の食材を生かしたフードメニューに舌鼓を打つも良し、名産品などをお土産に買うも良しの新たな観光拠点として注目されています。

こちらのモニターの絵は須崎という街の過去と未来をブレンドしたイメージで描かれたとのこと。

よく見ると黒船があったり、タンカーがあったりと不思議な光景ですよね。

反対側のモニターには須崎の古い時代の映像(昭和のものなど)が流されており、当時の風俗なども伺え、なかなか興味深い映像資料でした。

こちらの白い木、須崎の海の底にあったものを引き上げ樹皮などを削ぎ、丁寧に分断して館内で組み上げ直したとか。美しさすら感じます。

主なフードメニューなどもモニターで表示。画面が切り替わるたび、どれにしようか迷ってしまいます。

結局、大漁堂Wカレーとチャウダーのセットを頂きました。スパイシーな黒と須崎産真鯛が入ったまろやかな白の両方を堪能。

次に来たときには四万十豚を使った大漁堂バーガーにチャレンジするつもり!

車で来店される場合は駐車場は敷地内にもありますが、少し狭いので海のまち駐車場を利用するのもオススメ(須崎市観光協会のHPで、こちらの駐車場を利用した際のキャッシュバックについて紹介されています)。

帰路

帰りに首切り地蔵が気になったので、足を伸ばしてみました。

道中で改めて思ったのが、やはり段差を乗り越える時や地方都市ならではの舗装の甘い路地などに入ると、振動やハンドリングの不安定さが気にはなりました。

ただ軽く街を散策する分には、このデメリットよりも車体の軽さからくる小回りの良さ、漕ぎ出しの加速力などポタリングに都合の良いメリットも充分感じられました。

そうこうしている内に首切り地蔵のある発生寺へ。

龍馬が木刀で斬ったという由来が本当なら、かの龍馬暗殺事件で中岡慎太郎と酒を飲んでいたときに刀を離して置いていたという話も納得。

最後に須崎の街を高台から。

すっかり日も暮れました。

行けてないところ、気になる場所がまだまだありますが、またの機会に。

まとめ

それにしてもDAHON K3は輪行の相棒には最高の1台でした。

最後にK3が輪行向きである理由と輪行の注意点を、前の記事での検証結果も合わせてまとめます。

  • DAHON K3は14インチの折りたたみ自転車で車重7.8kg。折りたたんだ時の大きさもコンパクトで輪行で持ち運ぶ際の負担も軽い
  • 工具を使わず30秒前後で折りたためるので比較的スケジュールも立てやすい。が、輪行袋への出し入れも含めてスムーズに自転車を出し入れできるよう、練習は必須
  • サイズは小さいので電車内の置き場所に困りにくいが、他の乗客への迷惑を考え、通勤通学のラッシュ時などを避け、電車内の広いスペースに輪行袋を置いて倒れないよう手に持つ、チェーンロックで固定する工夫を。
  • トイレにいく時どうするかを事前に考える。車内のトイレの位置、輪行袋をトイレに持ち込めない前提でAir Tagやチェーンロックを駆使し、可能な限りは輪行袋を手放さない。車外のトイレに行くときは必ず輪行袋も携行すること!
  • 14インチの小径車ゆえ走行時の安定性に多少難はあるが、漕ぎ出しの軽さや小回りの良さは、輪行先でのちょっとした散策と相性が良い。
DAHON K3専用輪行袋

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