
cyma connect(サイマ コネクト)という20インチの折りたたみ自転車を買ってみました。乗り始めて1年以上になりますので、実際の乗り心地や似たようなグレードの自転車との比較を表にまとめ、長所短所などレビューしてみます!
cyma connectは、初心者にとってコスパ抜群の折りたたみ自転車です。なぜなら、
- 普段乗りに必要十分な性能を発揮
- 折りたたみ自転車の長所を十分に実感できる
- 高性能なブランドのものはエントリーモデルと呼ばれるベーシックなものでも5万円前後は当たり前。cyma connectは比較的手を出しやすい価格で、エントリーモデルと同等の性能を持ち、コスパに優れている。
※上の画像からcyma connect販売ページに飛びます。
実際、私はその後DAHON K3という軽くて持ち運びに便利な14インチ折りたたみ自転車(購入価格は約9万円超)も買いましたが、いまだにcyma connectも普段乗り用として車に載せ、乗り続けています。
ファーストステップとして、折りたたみ自転車の可能性を楽しめる1台です。迷っている方、ぜひ一度試してみてください
では、具体的にレビューしていきましょう。
cyma connectとは?
cyma connectは自転車通販サイトcyma-サイマ-のオリジナル商品で、20インチの折りたたみ自転車です。
下の比較表で見ればイメージできるかと思いますが、cyma connectには世界最大級の折りたたみ自転車ブランドDAHONのエントリーモデル、DAHON Route(ダホン ルート)を意識したのかサイズ感、ギア比などのスペックがよく似ています。
もちろんRouteにある機能がなかったりダウングレードされている点もあるので、そこも踏まえてまずは比較表から。
cyma connectと似たグレードの自転車との比較表
製品名 | cyma connect | DAHON Route(2022) | DAHON HIT(2023) | RENAULT LIGHT10 | キャプテンスタッグ Oricle |
高×幅×奥行(mm) ※折りたたみ | 680×820×360 | 640×890×340 | 660×820×350 | 630×830×430 | 720×820×545 |
重量(kg) ※カッコ内は フレームの材質 | 12.3(アルミ) | 12.2(アルミ) | 12.2(アルミ) | 10.8(アルミ) ※ペダル、スタンド 除く。 | 15.5(スチール) |
変速数 ()内はメーカー | 外装6速 (SHIMANO) | 外装7速 | 外装6速 (SHIMANO) | 外装7速 (SHIMANO) | 外装6速 (SHIMANO) |
ペダル側の歯数 ※1 | 52T | 52T | 52T | 52T | 46T? ※Q&Aのコメントから |
後輪側の歯数 ※1 | 14-28T | 14-28T | 14-28T | 14-28T | 14-28T? ※部品からの推測 |
シフター ※2 | グリップシフター | グリップシフター | グリップシフター | グリップシフター | グリップシフター |
タイヤ(インチ) ※3 | 20×1.5 | 20×1.5 | 20×1.75 | 20×1.75 | 20×1.75 |
ブレーキ ※4 | Vブレーキ | Vブレーキ | Vブレーキ | Vブレーキ | 前キャリパーブレーキ 後バンドブレーキ |
その他特長 ※5 | 泥除け有 | 泥除け有 ハンドルポスト調整可 折りたたみ式ペダル | 泥除け有 ハンドルポスト調整可 折りたたみ式ペダル | ハンドルポスト調整可 | 泥除け有 カゴ、ライト 鍵付き |
カラー | 3色 | 4色 | 5色 | 7色 | 10色 |
実勢価格※6 | ¥38161 | ¥51020 | ¥49940 | ¥48509 | ¥22980 |
※cymaで購入の場合はこちらから↓
コスパに優れたエントリーモデル。cyma connect
項目、用語の解説
初心者には分からない用語や数字の見方もあると思います。分かりにくい項目※1~6の見方を以下で解説します。
※1、歯数
自転車のタイヤにはチェーンを掛ける歯車(ギア)がついていますが、その歯車についている歯の数が自転車のひと漕ぎで進める距離に関係します。
『タイヤが小さいからなかなか前に進まない』という、折りたたみ自転車について回るイメージがあります。
実際はタイヤの径が小さくてもペダル側の歯数÷後輪側の歯数=ギア比が大きければ、大きいタイヤに負けない距離をひと漕ぎで稼げ、スピードも上がるという事です。
スピードが出る折りたたみ自転車はこのギア比をペダル側の歯数が多い歯車を使ったり、変速機をつけて調整できるようになっています。
また、ギア比が同じでもタイヤの径が小さく車体が軽い方がペダルも軽く感じ、漕ぎ始めがスムーズです。
この表で挙げているものは、どれも後輪側の歯数は同じ。なので、ペダル側の歯数が多ければスピードが出やすいと解釈すれば間違いないでしょう。
※2、シフター
変速機を操作する部分の形状。サムシフターは主に指でつまんで操作するレバー式。グリップシフターはハンドルのグリップの部分をバイクのアクセルのように回す事で操作します。
折りたたみ自転車のようなミニベロ(小径車)はハンドリングがしやすい反面、タイヤの径が小さくなるほど地面の凸凹による衝撃を受けやすくふらつきも起こりやすいです。
なので、グリップシフターは変速する間もハンドルをがっちり保持できるので安心です。

※3、タイヤ(インチ)
タイヤの径(大きさ)をインチという長さの単位で表しています。折りたたみ自転車など20インチ以下のものがミニベロと呼ばれています。
今記事では20インチのcyma connectとの比較なので全て20インチです。右側の×1.5や×1.75はタイヤの幅。幅が大きいとタイヤが地面と接する面が広くなって安定性が増す分、スピードは出しにくくなります。
※4、ブレーキ
自転車のブレーキで良く知られるのはキャリパーブレーキ+バンドブレーキという組み合わせ。
安価なのでシティサイクル(俗にいうママチャリ)などに良く採用されています。自転車のブレーキで『キーーーッ!』って大きな音が鳴るのはバンドブレーキと思ってもらえばイメージしやすいでしょう。
今記事でリストアップしたcyma connectはじめほとんどの車種はVブレーキが採用されています。制動力(止める力)が非常に強いのでいざというときにも安心です。
※5、その他特長
自転車そのものの性能や機能以外で購入の参考になる装備の有無を挙げました。
この一覧に載せた自転車にはすべてスタンドは装備されておりますので割愛しました。

折りたたみ自転車は車体を軽くするためにカゴや泥除けカバーが付いていないもの多いです。それらが必要なら別売りオプションで購入、場合によっては自分で購入して取り付けなければなりません。
ハンドルポスト調整機能はハンドルの高さを変えられる機能を指します。乗車姿勢を変えることで疲れ方が変わります。また身長が少し低かったり高い場合も、ハンドルの高さは気になるもの。あるとありがたい機能です。
折りたたみ式ペダルは折りたたみ自転車では低価格帯ではあまり採用されていない機能です。ですが、輪行袋に入れた時などにペダルがたためないと少し出っ張りが気になったり、狭い所への収納にも影響があります。
※下の画像にある、ライトや折りたたみ式ペダルなどは自転車本体と同時購入、または購入後に追加したものです。


※6、実勢価格
主にAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、cymaでの売価(税込)をざっくり平均。日々変動する項目なのであくまで目安。平均値なのでこの価格より若干安く販売しているショップもあります。
cymaなら完全組立でお手元に。オプションで防犯登録も可。
cyma connectの少し残念な所
次に、比較表の内容も踏まえつつ、実際に購入し乗ってみた中で感じたことを。
まずはちょっと物足りなかったり困った所を挙げますね。
輪行で使うには少し重い
3万円未満の格安折りたたみ自転車は15㎏を超えるものも多いです。
cyma connectの12.3㎏は20インチ自転車の中では価格に充分見合った重さと言えます。
ただ輪行で持っていくには、10㎏超えると少しつらく感じる場面も。
※輪行とは自転車を折りたたんだり、分解して専用のバッグに収納して電車などの公共交通機関に持ち込み、旅先でサイクリングを楽しむスタイルのこと。
輪行メインで考えるなら10㎏未満の自転車で、サイズ自体も小さい16インチ以下の折りたたみ自転車をオススメします。
カゴがついていない
街乗りメインで使うとなると、思うままに買い物もしたくなります。
ですが、cyma connectには安いライバル車にはついていたりもするカゴがありません。
もちろん、
- 軽量化
- コストダウン
- 折りたたんで収納する際に邪魔にならないように
つけなかったのだろうと納得して購入しました。それでも困るものは困るのです…
私はRIXEN KAUL(リクセンカウル)のフロントバッグとアタッチメントを購入し、取り付けてます。

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バッグの後ろにアタッチメントをはめ込む部品がついているので、自転車に乗るときはカゴ代わりに。
自転車から離れるときは、外して普通のショルダーバッグ(肩掛け用のベルトも付属)として使えるので便利です。
アタッチメントは他のRIXEN KAULのフロントバッグにも使えるものがあるので、より容量の大きいバッグに変えることも。
ただ、ハンドルに装着するタイプのライトとの干渉には注意です。
実際、私もライトの前をバッグが塞ぐ形になりました。RIXEN KAULにはこの干渉を防ぐ追加のアタッチメントもあるのですが、私のバッグとの組み合わせでは上手くいかず。
大きめのフロントバッグを装着するとRIXEN KAULに限らず起こるケースなので、ハンドルポストに取り付けできるライトも検討すべきですね。
サドルが硬め
cymaのレビューでも『サドルが少し硬い』という指摘が目立ちます。
実際シティサイクルしか乗ってこなかった初心者の私には硬めに感じました。
またシティサイクルでよく見られる、サドル下のクッション用スプリングもついていません。
サドルが硬めな理由としては
- コストカット
- サドルが柔らかいと漕ぐ力がペダルに伝わりづらくなり、長距離で疲れやすい
- 余計な部品を減らして軽くするため
が挙げられます。とはいっても折りたたみ自転車の大半はサドル硬めです。
私は購入時にジェルクッション入りのサドルカバーを買い足しました。

あとはサドルを高めに上げ、少しだけ前に体重かかるように。
慣れもあってか、だんだん痛くなくなってきました。
cyma connectを買って良かった所
次に比較表の内容も踏まえつつ、実際に乗ってみた感想をまずは良かった所から。
思ったより走る!
折りたたみ自転車はあまりスピードが出ない…という評判を鵜呑みにし過ぎていました。走ります!
正確にはママチャリに負けないくらいは走れるという事です。
ネットで走らなかった!と書いている人の多くはクロスバイクやロードバイクなど、スピードが出るタイプの自転車に乗ってきた人たちでした。もちろん、それらとは比較にはなりません。
ですが、ママチャリに乗っていた人や長らく自転車自体乗ってなかった人からすれば、ビックリするほど普通に走れると思います。
特に学生時代以来自転車に乗っていなかった人。同じ町を走っても世界が変わるような感動や爽快感を得られると、おおげさに言っておきます(※私の実感)。
背が伸びれば視野も広がりますし、ものの見方、感じ方も変わってくるので住み慣れた町ですら自転車で走り抜けると非日常体験になります。
また街乗りメインなら、車体が小さい分取り回しが簡単。タイヤ径も小さいので漕ぎ始めが軽く、加速もしやすいです。
短い距離でストップ&ゴーを繰り返す街乗りに、cyma connectは良い相棒になります!

前輪側チェーンリングのアップ、52T(歯数が52)のパーツだとわかります。


安くても、安心と信頼で知られるSHIMANOブランドのディレーラー(変速機)。
DAHON Routeより1段少ない6段変速ですが、上下のギア比は同じ。街乗りや軽いアップダウンくらいなら細かい変速操作は不要なので苦になりません。
折りたたみが簡単で、20インチの低価格帯折りたたみ自転車と比較すればそれほどは重くない
DAHON Routeに似ているのは折りたたみ機構もなので、工具も使わずスピーディーに折りたためます。慣れれば20秒かからないでしょう。
残念な点として輪行に使うには重いと書きました。ですがフレーム(本体)部分はアルミでできているので20インチ自転車の中では比較的軽い方です(DAHON Routeとほぼ同じ)。
車のトランクに載せたりちょっと外から家の玄関まで持ち運ぶくらいなら、女性でも苦にならない程度の重さ。なので、折りたたむメリットは充分実感できます。
泥除けカバーがありがたい
雨の日に乗ることはほとんどありませんが、雨あがりの路面を走ることはたまにありました。
そんな時、ほんの少しの水たまりでも踏んでしまうと泥跳ねが気になります。
泥除けカバーがあれば心配になるのはせいぜい足元くらいなので助かります。
cyma connectなら泥除けカバー標準装備です。比較表には他の性能がcyma connect並みで安い自転車もありますが、泥除けカバーがないので後付けするとなると自分で取り付けられなければ工賃まで払うことになります。


あと、チェーンガードが両サイドについているのでチェーンが比較的外れにくく、ズボンの裾などを巻き込んだり汚すリスクも低いです。とはいえ、裾の広いボトムスを履いて乗るときはバンドなどで裾を絞ることをお勧めします。

ブレーキは大事
cyma connectより安く、泥除けカバーだけでなくカゴなどオプションが充実してる低価格モデルはいくつもあります。ですが、ブレーキにシティサイクルについているような安価な部品を採用しているものが。
cyma connectにも採用されているVブレーキは制動力(止める力)が強く、少しの力でしっかりブレーキが利きます。ブレーキは安全のためにも利きやすいものを選びたいですね。


もちろん、利きすぎるとタイヤがロックして大変な事になるのでしっかり前後のブレーキを同時に利かせる、急ブレーキをしなくて良いスピードで走る、などの注意が必要です。
cyma connectを買ったからこそ分かったこと
cyma connectを購入し実際に乗ったことで、私が折りたたみ自転車に求めていた事が見えてきました。
せっかく折りたたみ自転車を買ったんだから、電車にも持ち込んで輪行を楽しみたい!それを実現するには10kgを超える自転車は少し重すぎました。
そこでDAHON K3という8kgを切る14インチの軽量折りたたみ自転車を購入しました。K3で体験した輪行の旅は素晴らしいものでした!ただ、何度か乗っているうちに今度は20インチのcyma connectのハンドリングの安定性などの乗り心地の良さが恋しくなるという贅沢な悩みが…
結局、今は目的に合わせて両方を使い分けています。車に積み込む分には12kg弱のcyma connectは女性でも軽々と軽ワゴン車のラゲッジスペースに積み込めます。乗り心地を考えると、車載でのサイクリングではコスパ含めて最高の相棒だと気づきました。
ただ、最初に値ごろなcyma connectを買わなければ2台目を購入しようとは思えなかったでしょう。逆に最初からK3に乗っていたら、折りたたみ自転車の乗り心地なんてこんなもの(K3も輪行にはベストな自転車ですよ!)…と勘違いしたままだったかも。
cyma connectが折りたたみ自転車ビギナーの私に折りたたみ自転車とは何かを教えてくれました。
cyma connectを買うならやはりcymaがオススメ
cyma connectは通販のみでの販売です。cymaだけでなくYahoo!ショッピング、楽天市場、dショッピングでも購入できます。
特にcymaで購入するメリットや、追加できるオトクなサポートを挙げていきます。
最初から完成品で送られてくる
箱を開け梱包材さえ外せば、折りたたまれた状態ですが工具などは不要。完成品の状態で送られてきました。
私の場合はタイヤの空気圧も問題ありませんでしたが、他のユーザーさんのレビューを見ると少し空気を入れなければならないケースもあったようですが、どのみち購入時にブレーキなどの確認など点検は必要ですね。
ネット購入で面倒な防犯登録などアフターサポートもオプションでつけられる
ネット購入の一番の心配、アフターサポートもcymaの通販サイトで購入なら安心。
まず、Amazonなら自分で登録しなければならない防犯登録も登録料600円で代行!
だから届いた日から安心!
※自転車の防犯登録は法律で義務化されてます。自分で登録する場合は「自転車本体」「公的身分証明書」「保証書・販売証明書」「登録料」を用意して、自転車店やホームセンターなどで手続きしなければなりません。
また、購入時に新・サイマスタンダード安心パックに加入すれば
- パンクやチェーン、ブレーキなどの修理
- パンクなどで走れなくなった自転車を10㎞先までは運んでもらえるロードサービス
- 自転車盗難時に本体価格の最大50%(上限2万円)まで補償
- 個人賠償責任最大1億円までの自転車保険
と、充実。安心パックは加入後6か月は無料で、その後は月額550円で更新できます。
まとめ
おさらいです。
cyma connectは最初に購入する折りたたみ自転車としてオススメの1台。なぜなら、
- 輪行目的以外なら問題ない重さと、安全面で大事なブレーキ性能が充分
- 街乗りメインなら充分な加速の良さ、スピードがある
- 最低限つけておきたい泥除けカバーやキックスタンドが標準装備
- サドルが硬めなのでサドルカバー買い足すのがオススメ
- しっかりした作りながら、近い性能の有名ブランド物より1万円以上安い
- ネット販売で不安な購入前の防犯登録や、組立もcyma公式サイトならお任せ!
- 自分好みの高価格帯モデルや、より輪行に適しているモデルを選ぶ目を養うためのファーストステップに最高!